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2023.03.16

2023年「年越しトレンドレポート」

 

中国の科学消費者ガイド「SMZDM※」は、「年越しアップグレード、2023年年越しトレンドレポート」(以下「レポート」)を発表しました。本レポートは、今年の年越し消費動向を「飲食」「健康」「娯楽」「年越しの習慣」という4つの観点から総合的にまとめたものとなっております。また、昨年の年越しレポートも公開中です。合わせてご覧いただくことで、消費者の意識の変化がとらえやすくなっております。是非チェックしてみてください。

 

▼昨年の「年越しトレンドレポート」はこちらをクリック

https://www.polystar.yokohama/china/20220302/

 

※SMZDM (smzdm.com)…ECで商品購入を検討するユーザーが口コミなどの情報を比較する中国最大規模のレビューサイト。

 

 

23年の年越しトレンドにおける傾向

SMZDMのプラットフォームで公開されたデータによると、年末年始のコンテンツ量は、前年比47.0%増加しました。中でもGMV※増加率をリードしたのは、スマートデバイス、アウトドアアパレル、家電、パーソナルケア・健康、栄養・健康、国内旅行等のジャンルです。

※GMV…流通取引総額

 

・今年の消費トレンドにおけるキーワードは「グレードアップ」

昨年2022年の年越し消費全体のトレンドは、中国式ファッション「国潮」を中心としたものでしたが、今年は、「グレードアップ」がキーワードとなっています。これには、生活にワンランク上の質を求める傾向によって栄養食品や高品質な家電製品の人気が高まったことや、中国の消費市場が活力を取り戻し、旅行・観光消費の回復が見られたことを表しています。

 

 

「飲食」に関する消費動向

食事関連の消費では、これまでの春節と比較し、「様々な味わい」に対するニーズが高かったとされています。また、健康に関するニーズも高く、中でも有機食品や高タンパク牛乳は、市場でよく求められるようになりました。ほかにも、商品の品質の高さや食べやすさといった要素が注目されており、中でも産地直送や調理済み野菜の売れ行きが好調でした。

 

・産地直送の野菜

レポートによると、今年の年越しでは、地元の高品質な食品に消費のスポットが当たりました。防疫政策の調整や、コールドチェーン輸送の改善により、原産地から直接輸入される生鮮食品は、市場で力強い成長を遂げ、人気となりました。

 

・冷凍食品

今年の年越しディナーの主役となったのが「冷凍食品」です。手軽さ、味の安定性、種類の豊富さ等が人気を集め、主に料理が苦手な人から支持を集めました。

 

・「飲食」消費のアップグレード

近年、消費者にとって健康的な食生活の重要性は高まり続けています。購入する食品を選択する際は、”有機、低脂肪、高タンパク、無添加”のものを求めるようになりました。また、「お腹いっぱい食べること」への追求から、「美味しく食べること」へ価値観が移行してきていることも大きな変化の一つとして挙げられます。

 

▼飲食のアップグレードについてはこちらの記事でさらに詳しく取り上げています:

「飲食消費」のアップグレード │ 中国最新レポート

 

 

「健康」に関する消費動向

今年の年越しにおける買い物の大きな特徴は「健康を追求する傾向」への大きな強まりです。レポートによると、健康グッズや健康診断、健康機能付きの家電などの「健康年越しグッズ」が、今年の年越し消費における目玉商品となっています。

 

・健康食品

健康食品は、自分で摂るだけではなく、年長者や友人へのプレゼントとしても喜ばれます。特に、コエンザイムQ10、プロバイオティクス、アメリカニンジン(西洋参)などは人気があります。

 

・「健康」消費のアップグレード

消費者の健康意識は、生活環境に対しても高まっています。家電では、ブルーライト対策、除菌、空気清浄等の機能に対する需要が伸び続けています。その他にも、健康モニタリングサービス、医療健診、スポーツ製品のGMVが急速に伸びています。特に、健康モニタリングブレスレットのGMVは前年比153.8%増、医療健診のGMVは前年比22.9%増と、昨年から好調に成績を伸ばしています。また、消毒液や無洗浄ハンドソープなどの外部消毒製品の販売も好調でした。

 

 

「娯楽」に関する消費動向

中国の水際対策の緩和に伴い、春節の旅行市場は、爆発的に拡大しました。中・長期間のバカンスへの需要は、急速にコロナ以前へと戻り、郊外での短期間の休暇も、人気な状況が続いていました。

 

・旅行で人気となった場所は?

人々の旅行に対する意欲は回復し、国内旅行では「三亜、上海、成都、北京、広州」が人気となりました。海外旅行に対する需要の回復も力強く、「中国マカオ、中国香港、中国台湾、韓国、タイ」が人気の旅先上位5都市に入りました。

 

・新たな選択肢の登場

一方で、コロナ禍で生まれた短期旅行への需要も一部継続しています。国内外への旅行を選ぶのではなく、近場でスキーやキャンプを楽しんだり、友人や親せきとお茶を楽しみながら家族との時間を過ごすことを選ぶ人々も多く存在したようです。

 

▼コロナ禍で促進されたキャンプブームについてはこちらの記事でさらに詳しく取り上げています:

中国で拡大する”アウトドアブーム”

 

また、インドア派も少なくはありませんでした。映画鑑賞やゲームは、娯楽の中でも第一の選択肢となってきています。ゲーム機のGMVは、前年比35.8%増、VRのGMVは前年比62.8%と急増しています。特にゲーム機では、Switch、Xbox、PS5等の発売が大幅に増加しており、中でもSwitchは、単品GMVで15位と躍進しています。

 

 

「年越しの習慣」に関する消費動向

23年における年越しでは、消費者が従来の価値観に捉われず、自分の経験やニーズを重視し消費活動を行う場面が目立ちました。また、消費者は、生活環境に関連する家具・家電製品や、質の高い製品への需要が高まると、ECプラットフォームのキャンペーンや補助金を利用し高額製品を集中的に購入しました。このような、優待価格で出費を抑え、生活の質も保つような消費活動が増えています。

 

・主要な“アップグレード”製品

家電業界では、複数の商材がGMVを大幅に伸ばしています。テレビのGMVが前年比197.9%増、床掃除ロボットのGMVが前年比121.6%、その他エアコン、洗濯機、食洗器の取扱高も大きな伸びを示しました。

 

・アパレル製品の成長

正月に向け多くの人々が「新年を迎えるための服装」の購入に集中しました。新年の服装のGMVは前年比150.2%増加、婦人衣料のGMVが前年比43.0%増加、紳士衣料のGMVが前年比31.3%増と成長を遂げています。

 

・ペット産業の成長

中国で発展し続けているペット産業は、若者が消費の中心となっていくにつれ、春節シーズンにおいても消費の中心となりました。今年のペット用品のGMVは前年同期比21.1%増加し、中でも、ペット用の正月衣服、春節対聯※、スカーフが最もホットな商品となりました。また、飼い主の帰省で、ホームモニターや自動給餌気のGMVも良好な伸びを示しました。

 

※対聯(ついれん)…中国の伝統的な建物装飾のひとつ。門の両脇に対句を記したもの。年中行事で貼ることが多い。

 

 

まとめ

年越しにおける消費のトレンドを、「飲食、健康、娯楽、習慣」の4つの観点からまとめご紹介しました。今年は、より高品質なものを好み購入するといった「消費のアップグレード」が目立って行われていたようです。また、水際対策の緩和により、観光業が回復したことなど、嬉しい動向もあったようです。

 

ポリスターでは、中国市場へ進出する日本企業のサポートはもちろん、「訪日中国人へ向けたインバウンドプロモーション」支援も行っております。中国消費者の習慣に合わせ文化を翻訳し、効果的にPRする戦略立案、SNSアカウントの運用代行等承っております。自社に運用できる人材が居なくても、ファンとの交流や管理を含めた運営代行を行います。

 

今年の春節は水際対策でインバウンド集客が厳しい状況でしたが、次のチャンスに備え、宣伝を行っていくことが重要です。是非一度ご相談ください。

 

▼ご相談は「お問い合わせフォーム」または下記電話番号より承っております。

電話番号 : 045-323-9334

 

今後もポリスターは、日中間ビジネスを行う企業様の為に尽力いたします。

 

 

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