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2021.04.24

2021年 中国美容業界「顔面偏差値経済」トレンドレポート

今回の記事では、外見に関する商材やそれらを取り巻く産業に焦点を当て、「顔面偏差値経済」と題した中国の最新情報をお届けしていきます。新型コロナウィルスの影響で渡航も厳しい制限がかかる中、特に美容・健康業界に携わる企業様にとって有益な情報になれば幸いです。

 

顔面偏差値経済概要

 

「美」は追求するものでもあり、悩まされるものでもある。中国の大学生の6割近くは、自分の顔・外見に対してコンプレックスを持っている。

近年、若年層の外見に対するコンプレックスは増加傾向を示しております。China Dailyが行った調査によれば、大学生の約59%が何かしらのコンプレックスを抱えているとのことです。(左図)

性別毎ですと、女性は自分の顔・外見に「敏感だ。気になりがちだ。」との割合が大きく、一方で男性は「非常に気になる。コンプレックスが強い。」と悩みを抱えている割合が大きい傾向が見られます。(中図)

その他、高徳社(中国の大手地図アプリ)のデータによると、21年Q1で中国トップランクの都市ではユーザーが美容室やエステに行く平均数が、20年Q4より2.4%伸びたという結果になりました。(右図)

 

国民の消費力は着実に上昇しており、特に外見に関する消費は、顔面偏差値経済関連産業の持続的発展を促進している。

ここ数年、中国の住民1人当たりの所得は安定的に増加しております。成長率は9%前後をマークし、2020年にコロナの影響を受けて伸び率はやや反落したものの、2021年は回復する見込みが予想されております。(左図)

一方でスキンケア・メイクアップ・整形外科を代表とする顔面偏差値経済産業は市場規模が絶えず拡大し、強力な潜在成長力を感じることができます。(右図)

今後もこの市場の拡大は持続的に続くことでしょう。

 

消費者の顔面偏差値に対する認識は徐々に拡大し、自分の容姿に関する単純な需要から、ボディや美容エステサービスなどへのさらなる需要が生まれてきている。

容姿を変える方法に関した認識調査の結果によると、整形外科手術という改善方法を認知している中国人女性は3割を超えている。(左図)

同時に、容姿改善に対する大衆のニーズは顔から身体まで日増しに強くなっており、フィットネス・ヨガなどの産業は美を追求する全ての人々の注目を集めています。

 

顔面偏差値経済の新たな発展ステージ

 

ステージ1:新たな化粧品(スキンケア・メイクアップ)使用理念

 

化粧品の消費額は増している。消費者の化粧品に対する需要はさらに細分化し、個性的な商品への需要が顕著になっている。

美を求める人にとって、化粧品(スキンケア・メイクアップ)に対する需要はますます細分化され、1人当たりが購入する化粧品ブランド数は年々増加しています。(左図)

また、「メンズ経済」も細分化される市場で成長の勢いを示しております。(中図)

肌質によって区分された個性的な商品も人気を呼び、売上は伸び続けている。(右図)

 

消費者は製品の安全に対してより「顔格※」になり、天然抽出物の美容成分が受け入れられている。

※顔格と厳格は語呂合わせになっている。

消費者の製品の安全性に対する関心はさらに高まっております。(左図)

特に、天然素材から抽出する成分を用いる化粧品への人気はどんどん上がり、植物抽出物と天然食品抽出物の成長が一段と早くなっているのがわかります。(右図)

 

若者は新製品を大胆に試したがる傾向がある。1人当たり4本のグロスを持っている程です。

 

ステージ2:新たな美肌技術

 

「フルーツ酸」を使って肌を生まれ変わらせる体験。プロバイオティクスによって顔のミクロ生態を健康状態にさせるスキンケア概念。

フルーツ酸によって角質をはがす治療により、根本から新しい肌を作り直す体験が注目されております。果物酸やサリチル酸は依然として人気が高く、薬用のレチノイン酸(维A酸)は2020年では売上が150倍近く伸びました。(左図)

「プロバイオティクススキンケア」という技術はスキンケアに新たな選択をもたらし、肌のミクロ生態を改善するコンセプトを打ち出すことで、2020年には関連製品のオンライン売上が倍増しているのがわかります。(中央図)

 

コロナウイルスによって在宅美容需要が高まっている。様々な先端技術を装備したアンチエイジング美容機器に人気が集まった。

2020年には家庭用美顔器製品の売上規模が段々拡大しているのがわかります。様々な機能を備えた美顔器製品の中で、特にアンチエイジング機能を備えたものが消費者の注目を集めており、2020年には家庭用美顔器製品の総売上の50%以上を占めています。

アンチエイジング機能を備えた美顔器は無線周波数RF・インプット・クーリングなど様々な先端技術を装備し、女性消費者に人気があり、浸透率は年々高まってきています。

 

永遠の美しさを求める情熱は衰えない。皮膚美容は利用者にとって第1選択項目に変わりない。

2020年Q1はコロナウイルスの影響で成長速度が低下したものの、売上全体は伸び続けていた。

調査によると整形外科利用者の意欲は消えることがなく、7割以上の利用者はコロナが終わった後も整形手術を行うと答えております。2020年で最も人気がある項目は皮膚美容、脱毛、ボツリヌス毒素注射となっております。

 

ステージ3:新たなライフスタイル

 

美意識が高い人々にとって、フィットネスが新たなライフスタイルになる。

2020年中国の総合ジムには86%のフィットネス愛好者が集まっており、専門化が強いフィットネスジムも至る所に増えてきております。こういった背景から、若者は健康管理にさらなる関心を持っているのがわかります。利用者の年齢層は、90~95年代生まれが特に主力層になっております。

 

自宅で使用するジム器具が促進しており、スマート機器によって科学的フィットネスを助力する。

コロナ後の時代、家庭用のトレーニング器械は大幅に値上がりし、2020年の成長速度は20%を超えました。2020年では2割以上の消費者が2種類以上の家庭用設備を購入し、自宅にジムを設置しているのがわかります。

 

「人にも、自分にも、世界にも良い」という環境意識が高まる中、エコ理念は新しい風潮となっており、各メーカーやプラットフォームは注力してこの問題に取り組んでいる。

(チャック型のパッケージ、回収可能な段ボール、空ボトル自動回収機械などのエコへの取り組みが相次いでいる。)

 

消費のアップグレード

 

アップグレード1:新たな商材

 

消費者の製品選択時の新たな参考要素としての”感覚”。(冷感・水感・温感及び引き締めの概念)

中でも、温感及び肌の引き締めという概念が爆発的な成長を示している。

肌や身体がすぐに効果を感じることができる商品は、2020年に爆発的に人気が上がりました。中でも、冷感・水感・温感及び引き締め効果を持つ新製品はいずれも高い市場受容度を誇っております。

 

購入する前にまずサンプルで試す。消費者は低コストでより多くの試みと選択肢を得る。

多くの消費者はオン・オフラインで化粧品ブランドのサンプルをもらい、または購入して試しに使ってみる。

 

アップグレード2:新たなサービス体験

 

美容サービスの成長につれ、消費者は専門性や効果が体感できることを求める。

消費者の美容に対する需要が高まるにつれて、美容・エステサービスは成長しています。トップランク都市の女性消費者向けの調査によれば、美容・エステサービスの手法技術、機器の専門性及び体験が主要なサービス選択の理由となっております。

 

新型の高級エステサロンが相次いで開店し、消費者に新しいサービス体験をもたらしている。

ここ数年来、全国の核心都市のエステサロンの数は急速に増えており、競争は熾烈を極めている。オフラインでのエステサロンの運営はより綿密な調査を行い、参入していくことが必要になります。

 

「デパート+即配達」のサービスモデルは、LBSに基づく小売形態に新たな想像空間をもたらした。

2020年のW11前夜、銀泰百貨店の「定時配達」サービスの都市カバー率が上昇し、全国8省35城65店舗の内、8割がオンライン「定時配達」サービスを開始しました。同時に銀泰百貨店は「饿了么蜂鸟」宅配と提携し、配達時間を上げることで最速1時間で商品を届けることが可能になりました。銀泰喵街の「定時配達」注文量は同時期の3倍となり、化粧品・ゴールドジュエリー・スポーツ商品が最も人気を博していたことが判明しております。

 

アップグレード3:新たな消費連動体験

 

小売のデジタル化は、消費者にオン・オフラインショッピングのワンストップサービス体験をもたらす。

小売のデジタル化のプロセスが進むことでオン・オフの概念がだんだん曖昧になり、消費者にとってオフラインで即商品を体験し、オンラインで注文することができるような自由なショッピング体験が実現しています。

 

新たな小売の販売方法として、LBSに基づいたライブコマース(実演販売)はより多くの消費者にリーチし、消費の潜在力を解き放つ。プラットフォーム・ブランド・消費者のトリプルWINを実現する。

 

芸能人や有名キャスターを通じてライブ配信で実演販売し、ブランドの露出や販売へ繋げている。

芸能人や有名キャスターによるライブコマースのモデルはだんだん成熟してきており、販売商品のジャンルが美容ツールやボディケアなどの細かな市場へ行き渡っています。中でも、特に美容機器メーカーが芸能人の影響力を借りてライブ配信で宣伝し、消費者の美容機器に対する市場認知を確立しているのが目立ちます。

 

今回の記事では顔面偏差値経済に関わる全体概要から、現在の消費者の動向やニーズ、各業態のビジネス状況についてお伝え致しました。美に関する需要は広がっていくと同時にさらに細分化され、その深い需要に応える為に各業態は様々な手段を用いて消費者との接点を図ろうとしております。

美容に関する業界は商品の品質のみならず、ますます消費者の楽しさや便利さなどの体験価値を向上させていくことになるでしょう。中国の消費者の心に触れる価値提供を行うにはまず現地の状況を理解し、その上で最適な手段を選択していくことが重要になります。中国にまつわる様々な情報を手に入れつつ、さらなる情報を知りたい・本格的に中国への進出を検討したいとのことであれば、是非とも弊社などの中国進出のプロにご相談下さい。

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