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2022.10.14

中国で拡大する”アウトドアブーム”

 

中国ではアウトドアブームが起きています。中国版インスタグラム「小紅書(RED)」でキャンプ関連のキーワード検索数が増加する、キャンプ用品の消費が増えているなど、アウトドアを楽しむ層が拡大しているようです。本記事では、中国アウトドアブームの始まりから、特にどんなアクティビティが楽しまれているのか、売れている商材は何かなど、中国のトレンドに迫ります。

 

 

アウトドアブームの始まり

中国でアウトドアという分野に火が着いたのは、コロナウィルスが流行し始めた2020年からと言われています。コロナウィルスによって旅行などが制限され、在宅や隔離が推進されると、都会に住まう人達は、自然の中で自分を”解放したい”と考える様になりました。現在、アウトドアアクティビティは、人と交流が出来る、穏やかな気持ちになれるなど、心の安定を得られる場であり、コロナ禍における感情のはけ口となっています。

 

 

また、近年は「全民健身運動(※1)」や冬季オリンピックの影響、SNSやバラエティ番組(※2)などの影響により、これまでニッチとされていたアウトドアアクティビティの人気が加速しています。特に、「キャンプ・スケート・フリスビー・スキー・SUP(サップ)(※3)」などのアクティビティは、道具も心理的ハードルも”軽量化”が進んでおり、人気を集めています。

 

※1 全民健身計画:中国国務院が印刷 「全民健身計画(2021-25年)」の事。フィットネス・スポーツの活動を推進する。

※2 最近は自然を舞台にしたリアリティ番組が人気。キャンプをテーマにしたバラエティ番組の「一起露营吧」、氷と雪をテーマにしたイベント・ゲームにタレント達が挑む「超有趣滑雪大会」など様々な人気タイトルが生まれており、視聴を通しキャンプやスポーツの知識を得られる。

※3 SUP(サップ):「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略称。ウォータースポーツの一つ。サーフボードの上に立ち、一本のパドルで漕ぎながら水面を進む。

 

 

主な消費者層

・メインユーザー層の変化

ここ数年間でアウトドアアクティビティにおけるメインユーザー層が変化しています。第14回アジアアウトドア展示会で発表された「2018年中国アウトドア市場レポート」では、中国におけるアウトドアユーザーの60%以上を男性が占めており、57%が31~50歳であるとされていました。しかし、現在は、90年~00年以降生まれの女性や若者の層が増加しています。

 

 

・特に若者・親子ユーザーから根強い人気がある

特にアウトドアアクティビティの一つ、”キャンプ”分野におけるメインユーザーは若者です。90年以降、00年以降に加え、80年以降の親子ユーザーがメインとされています。この2種類のユーザー層は、現在キャンプユーザーの87%を占めており、非常に重要な消費者層となっています。

 

※参考データ : 馬蜂窩(旅行アプリ)「2022年キャンプ品質調査報告書」より

 

 

中国で今需要のあるアウトドア用品は?

・中国で人気のアウトドア

中国で現在人気が高まっているアウトドアジャンルは、キャンプ・フリスビー・サイクリング・スケボーなどです。それぞれのアウトドアジャンルで特に人気のある商材は、以下の通りです。

 

・キャンプ

アウトドアチェア/テーブル/キャンピングカー/グランピアン/焚き火台

・フリスビー

フリスビー(フライングディスク)/トレーニンググローブ/スパイク/ウェア/速乾ウェア・パンツ

・サイクリング

自転車/サイクリングウェア/ヘルメット/サイクルコンピュータ/サイクリング用メガネ/心拍計

・スケボー

スケートボード/プロテクター

 

日本製では、「モンベル(mont-bell)・SOTO・DOD」などのアウトドアブランドが既に中国で人気となっています。人気の主な理由は、ブランドの歴史が長い、高い知名度や口コミ、品質と外観が良いなどです。

 

 

まとめ

中国はトレンドやビジネス発展の速度が速く、今後のアウトドアカテゴリーの成長も大いに期待されています。また、アウトドアアクティビティの中でも、キャンプはまだまだこれから成熟していく市場とされており、将来性を見込んだ企業が続々と参入しているようです。

 

中国市場に参入するには、様々なリスクが伴います。商習慣の違いや規制など、越えなければならないハードルが複数存在する為、中国を熟知した人材やパートナー企業の存在が重要です。

 

ポリスターには、日中間ビジネスの経験に長けたスタッフが多数在籍しております。中国ビジネスに対する不安や疑問は勿論の事、中国に興味があるが何から始めたら良いか分からない、といったご相談も、是非一度お問い合わせください。

 

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今後もポリスターは、中国ビジネスを行う日本企業様のサポートに尽力致します。

 

 

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