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2021.01.22

2020年中国市場 ベビー・マタニティ業界調査レポート①

この記事を読んでいる方なら既にご存知かと思うが、現在、中国は世界中の市場が新型コロナウィルスの影響で厳しい状況に置かれている中、成長を見せている。1/18に中国国家統計局が発表した2020年の国内総生産(GDP)は、物価の変動を除く実質で前年比2.3%増だった。

 

その成長は国民の日常生活にも大きく影響しており、国民の生活水準も向上している。その中で注目されている1つがベビー・マタニティ関連業界。実は右肩上がりだ。以前の記事でも掲載したが、中国は昔から子供に対しての育児・教育などの投資意欲は高く、生活水準の向上で、その傾向に拍車を掛けているようだ。それと実は日本製品の中でも、今の中国市場で需要が高いのはベビー・マタニティ関連商品だ。
中国のベビー・マタニティ関連ビジネスの将来性

 

また中国で子供のいる家庭でのベビー・マタニティ商品や育児教育関連の月間平均消費額が5200元(約83,000円)に達している。またベビー・マタニティ商品に対しては、安全・安心・高品質を重要視しているため、ベビー・マタニティの専門情報を提供している情報媒体やSNSの情報を駆使して情報を集め、自分が納得した時に購入の意思決定をしている。

 

そこで今回は2回に渡って2020年の中国でのベビー・マタニティ関連商品の消費者の傾向に関する情報を図や解説と共により詳しく紹介する。
今週はベビー・マタニティ関連商品を求める消費者の属性や傾向をお伝えする。中国のベビー・マタニティ事情を少しでも理解していただけたら幸いだ。

 

※本記事のデータは、中国でのベビー・マタニティ分野で人気専門サイト「ベビーツリー」(Babytree.com)が世界的なデータ分析会社・ニールセンに依頼して発表された「2020年ベビー・マタニティ消費インサイトレポート」から一部を引用している。

ベビー・マタニティ関連の主力消費者層は、30~35歳の親がメイン、その中で80%以上の学歴が大学卒以上。


【図の説明翻訳】
・1995年以降生まれの消費者が11%を占め、今後の潜在的な主力消費者層と期待されている。
・子供がいる・出産予定の家族の平均世帯月収:1.9万元(約30万円)で、3割以上の家族が平均世帯月収:2万元(約32万円)を超える。

※中国の地域によっては、既に日本の世帯月収額を越えている。それに加えて、日本と比べて社会保障等で差し引かれる税金も低いため、日本よりも可処分所得が多いため、消費意欲も高い。2021年も消費意欲は益々増えていくだろう。

ベビー・マタニティ商品の消費者の考えや傾向は「子供を優先に考える。商品は安全・安心・高品質を重視する。」

【図の説明翻訳】
・ベビー・マタニティ商品の消費者は価格より「安全・安心・高品質」を重視する。
・親たちは基本的に家族や子供の中心を考えているが、その中で30代・40代の親たちは自分たちより子供のため、20代の親たちは子供のことはもちろんだが、自分のためにもお金を費やす傾向がある。
・最近の親たちはネットでの情報媒体やSNSで積極的に他の親たちと交流しており、情報シェアや口コミ情報も参考している。

※中国ではあらゆる方法や媒体から情報を取得するのが習慣化されている。日本のように定番のTV番組やネットニュースからなどの決まった情報媒体だけを頼りにすることは無い。その一方で知人や友人からの情報に対する信頼感が高い。中国進出を検討しているなら、中国でのSNSの情報発信は重要なポイントになっていく。

 

子供がいる・出産予定の家族の育児への消費額が世帯の月間収入の3割近く占める。

【図の説明翻訳】
・子供がいる・出産予定の家族の育児教育関連の月間平均消費額が5200元(約83,000円)。
・所得の低い家族でも、育児教育関連の消費額はあまり下がることなく、月収の5割近く占める。
・子供が生まれたばかり (0~1歳)の家族は、育児面での消費の割合が多く、子供の成長につれ教育面での消費の割合が増えている。

※中国では世帯所得に関係なく、自分の子供に対しての投資意欲が高い。その理由は様々あるが、中国国内での競争社会への対策という点は大きい。その対策のために、今後は早期の育児教育の需要も増えていくだろう。

 

新型コロナウィルスの影響で子供がいる・出産予定の家族は健康面により注目し、オンラインの早期教育や権威性のある情報をより重要視している。


【図の説明翻訳】
・新型コロナウィルスの影響で、子供がいる・出産予定の家族は健康面だけでなく、衛生面の意識も高くなり、子供の衛生意識を培うことを大事にしている。
・新型コロナウィルスの影響後も、親たちは変わらず子供の教育に関心を持っており、オンラインでの早期育児教育への興味を持つ消費者は33%で、専門家や権威性のある情報に頼っている消費者は31%を占めている。
・大都市や地方都市の子供がいる・出産予定の家族は、新型コロナウィルスの影響で、日常生活での行動パターンや生活態度などの変化が他のエリアより顕著になっている。

※新型コロナウィルスの影響は中国でも大きく、日常生活でのあらゆる面の価値観を変えた。その中で、子供への投資意欲は更に上がっている。大人だけでなく、子供達も、これからの社会の大きな変化に対応しなければいけない点が、子供への投資意欲をより向上させているのだろう。

 

子供がいる・出産予定の家族の消費割合は、日用品だけでなく、ファミリー対応のレジャー施設などの親子で楽しめることへの消費も増えている。

【図の説明翻訳】
・子供がいる・出産予定の家族の消費割合はベビー・マタニティ用品に限らず、早期育児教育やファミリーサービスも増えてきている。
・今後のファミリーサービス関連の消費は、親子で楽しめるスポーツや家電、家族補償に関する保険商品なども注目されている。

※今の中国は国民の生活水準の向上に伴い、レジャー施設や家族で楽しめるものが注目されている。日常生活をより豊かにしていくビジネスは2021年以降に急激に伸びていくだろう。

 

次回も2020年中国市場でのベビー・マタニティ業界の調査レポートをお伝えする。昨今の中国市場の大きな変化には最新の情報が不可欠だ。中国進出を検討している日本メーカー様なら中国から発信されている最新情報を取得することをお薦めする。

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