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2021.10.26

中国で「イカゲーム」が大流行!盛り上がる”かたぬきビジネス”とは?

 

Netflix配信の韓国ドラマ『イカゲーム』は、世界中で大きな反響を呼び、世界約80ヶ国以上で視聴回数が1位となった大人気ドラマです。その影響を受け、今各国でブームとなっているもののひとつが「ダルゴナ」と呼ばれる砂糖菓子を用いた型抜きゲームです。中国もその例にもれず型抜きブームが到来しています。本記事では「イカゲーム」がもたらした中国の砂糖菓子ビジネスについてご紹介します。

 

イカゲームとは

 

 

多額の賞金を懸け、命がけのゲームに挑むバトルロワイヤル作品です。行われるゲームは主に昔懐かしい遊びを題材にしており、その中の一つとして「タルゴナの型抜き」が登場しました。内容は丸い缶の中に入れられた丸・三角・星・傘の4つの型が刻まれたダルゴナを、時間制限内に針で切り取るというものです。

 

 

「型抜き」とは

▲日本で知られる「かたぬき」のイメージ画像

型抜きとは、砂糖菓子の表面に刻まれた図形を針などの棒で綺麗に切り取るゲームです。日本でも夏祭りなどの屋台でみられる、昔懐かしいお菓子です。作中では韓国のカルメ焼き「ダルゴナ」を用いた型抜きが登場します。日本のカルメ焼きを膨らませず平らにし、型抜き用の図形の型を押し付けたものです。

 

 

イカゲームの影響力

・「イカゲーム」現地韓国の反響

CCTV Financeの報道によると、ドラマが放送されてから僅か2週間で韓国のコンビニに置かれる砂糖の売上高が、その前の2週間に比べて45%増加したそうです。完成品のダルゴナの売上も3倍に増加し、ドラマの撮影時700枚のダルゴナを提供した砂糖菓子屋のアンさんは、今では1日に500枚以上のダルゴナを販売、1週間も店に泊まり込みをしているそうです。

 

 

・中国の反響

中国でもイカゲームと型抜きのブームに乗った関連ビジネスが盛んに行われています。

(例)

・喫茶店でダルゴナ商品を売り出す

・ドラマファンが自ら屋台を出店しダルゴナの商品を販売する

・ブロガーたちは型抜きのオンラインゲームに熱狂

チープな砂糖菓子「ダルゴナかたぬき」は、ドラマ・イカゲームの影響でどこまで利益を生めるのでしょうか。

 

 

ビジネスへの発展

・実店舗は集客の足掛かりとしてブームに乗る

中国の報道者によると、北京・上海・長沙・成都・大連を始めとした都市の多くの実店舗では『イカゲーム』という文字が書かれた看板を掲げ、砂糖菓子を売っているそうです。価格は1枚に数元のものもあれば30元(約530円)近くなるものまで様々です。

 

 

・長沙市に存在するとある甘味屋は…

▲ドラマ名と共に、イカゲームの作中におけるアイコン「〇△□」を軒先に大きく出している。

商品価格:20元/枚(約360円)

販売手法:型抜きに成功した顧客は無料!しかし難易度が高く成功率は低いそうです。

 

・大連市に存在するある喫茶店は…

▲作中とは異なり、クローバー・ハート・ジンジャーブレッドの3つの形のダルゴナを販売している。

商品価格:3元/枚(約54円)

販売手法:先程と同じく作中のアイコン「〇△□」のマークが書かれたカードに、型抜きするための針と思われる安全ピンが貼られて販売されている。

 

・北京市に存在するとあるハンドメイド屋は…

体験料金:28元/枚(約360円)

販売方法:ダルゴナの手作り体験教室を開催。調理から型抜きのチャレンジまでが体験できる。型抜きに失敗した場合は別途10元(約180円)を支払い、一杯のラテと交換するルールだ。一方型抜きに成功した顧客は100元(約1,780円)の電子クーポンを手に入れられる。更に難易度の高い花の形の型抜きに成功した場合は、300元相当(約5,340円)の”ビスケット手作り体験教室”へ無料参加出来る。

 

 

・お小遣い稼ぎや起業を計画する人々

イカゲームの人気が上昇するにつれて、ドラマのファン達は街角に自ら屋台を出し始めました。若者達は椅子と手書き看板を持って路上や学校で販売を行っています。ダルゴナが街頭発祥であった事と、家賃や税金のコストを掛けずにすぐに始められ、且つ商品の流動性も高いなどの屋台出店へのメリットが人々を行動に駆り立てています。

▲手作りの看板を路上に置いて型抜きを販売している。皆イカゲームをキャッチコピーにしているようだ。

 

現在、市販の砂糖の価格は100gあたり2元(約36円)程です。1枚のダルゴナを作るのに必要な砂糖は20g約0.4元(約7円)、重曹も必要ですが使用量は非常に少なく価格も安価なため、1元もかからず生産できます。

 

安価なお菓子であるにも関わらず、イカゲームの影響力により、今では8元や10元との単価で販売する個人が急増しています。一枚平均5元以上(約90円)の粗利を得られ、店舗のように家賃や光熱費、経営リスクの負担なく行えるビジネスとして若者を中心に流行しています。デメリットとしては、ブームが去るにつれて顧客の流入量や注目度が低下する事や、出来上がりの品質にばらつきがある事、熱した砂糖がこびりついた調理器具の処理に時間と手間が掛かる事です。

 

 

市場に出回る粗悪品

このダルゴナビジネスには、短期的にでも利益を得られれば良いと考える人々が多く集まりました。型抜きとしての機能が失われている模倣品を、品質を偽って販売する人が後を絶ちません。インターネットにはダルゴナ型抜きの商品について以下の様なレビューがされています。

 

「Taobaoのとある店舗から5枚で37元(約660円)のダルゴナ型抜きの商品を購入しました。サイトページに掲載された商品画像では、作中に出てくるアイテムに似た缶の中へ、一枚ずつビニールに入れられたダルゴナが丁寧にパッケージされており、さらに缶の蓋にはデザインされたイカゲームのステッカーが貼られていました。」

 

「ところが届いた実物を開けてみたら、ダルゴナに押された図形が大きくずれている、ダルゴナが分厚過ぎて道具が壊れ、型抜きが出来ない等、クオリティーは残念な物でした。」

 

 

中には型抜きの図形がスターバックスやKFCのロゴマーク、招き猫などの複雑すぎる物も多く見受けられました。こういった難易度が非常に高い図形が刻まれた商品を販売しているオンライン店舗も多く見受けられます。しかし、コメント数が0件である点や、加工された商品写真画像などを見ても、明らかに嘘の商品であることが分かります。売上件数も明らかに偽装されています。

 

 

 

 

今後のダルゴナ型抜きビジネスはどうなる?

ネットでの評判は賛否両論ですが、このブームに乗り「かたぬきビジネス」を成功させた人が居ることも事実です。しかし、イカゲームの放送は終了している為、ブームは下火へと変化していくでしょう。今後のダルゴナビジネスに対し、中国の起業家や販売者達は以下の様にコメントしています。

 

・一部起業家

「型抜きゲームとしてのダルゴナは同窓会やパーティ等の場面で活躍できる為、未だ需要はある。一時的なブームメントから定番商品と発展する事が期待できる」

・一部販売者

「イカゲームシーズン2が開始され、更なるブームが起きる事に期待している。」

 

その他ドラマのファンを始めマスコミやメディアもイカゲームのシーズン2を期待しており、関連ビジネスを行っている売り手もシーズン2が発表されれば続けると語っています。未だ販売者達は、ダルゴナ型抜きを始めとしたイカゲームビジネスに期待を寄せている様です。

 

 

まとめ

しかし、2の発表は未定です。誰にも続編があるかどうかは予想できません。上記以外の大半の売り手たちは「ドラマの人気は一時的なもので、すぐに次の人気ドラマのIPに取って代わられる。」と言います。今後、イカゲーム・ビジネスがどのように変化していくのか目が離せません。

 

中国はビジネスの発展スピードが速く、トレンドに乗り様々なマーケティング手法やプロモーションが生まれます。本記事では大人気ドラマ「イカゲーム」が中国に与えた反響を取り上げました。今後もポリスターでは、こういった中国現地の最新情報もキャッチし、お届けしていきます。

 

 

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