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2020.10.30

W11-世界中が注目、中国EC市場の一大イベント

今年はコロナウィルスの影響で、日本のみならず、世界中で今まで経験したことが無い日々を過ごしているが、中国市場ではある一大イベントが遂に始まり、世界中から注目を浴びている。

中国EC市場の一大イベントW11(ダブルイレブン)、独身の日である。

 

W11については、今までも何度も記事で書いているので他の記事も参照していただきたい。

ただ今年は注目度の大きさが今までと違う。

まずW11の売上規模だが、毎年20%以上拡大している。このイベントは中国市場において非常に大きな意味を成している。ここまで急成長している市場は世界中でも稀有であろう。また、今年は新型コロナウィルス感染症の影響で、世界各国の市場が壊滅的な打撃を受けており、世界中で合言葉のように「これからは中国市場しかない」と言われているほど、世界中のメーカーから注目されている。

今回の記事ではW11の規模や中国市場への進出を検討している日本メーカー様へのアドバイスの状況をお伝えする。

 

「独身の日(W11ダブルイレブン)」の規模

この日が市場にどういった意味をするのかをお伝えする。Tmallやtaobaoを運営する中国ECモールの最大手アリババグループはW11(11月11日)の1日だけで2,684億元(約4兆1,000億円)の売上を達成。

この売上は毎年更新しており、2020年は6兆円まで行くのではないかとも言われている。

因みに、日本EC市場の最大手・楽天グループの2019年取引額は約3兆9000億円。

この数字を見ただけでも、W11がどれだけの規模を持つイベントなのかがよく分かるだろう。

 

またどのような商品が売れているかも気になる所。

2019年のW11での人気カテゴリランキングは以下になる。

1位:スマートフォン・デジタル製品

2位:家電

3位:セルフケア・化粧品

4位:ファッション

5位:女性靴・男性靴・バッグ

6位:PC・オフィス用品

7位:家具建材

8位:食品・飲料

9位:ベビー用品・玩具

10位:スポーツ・アウトドア

電子決済が日常化したスマホ社会の中国で「スマートフォン・デジタル製品」は1位なのは妥当な結果だろう。10位「スポーツ・アウトドア」は、中国でも日本同様に日常生活が多様化していて、健康に対しての意識が高まっていることが窺える。

 

それと気になるのが、海外メーカーや海外製品の売れ行き。

2019年のW11での人気海外製品の生産国別ランキングは以下になる。

1位:日本

2位:アメリカ

3位:韓国

4位:オーストラリア

5位:ドイツ

やはり日本製品が1位。特に赤ちゃん用オムツや粉ミルクなどのベビー用品の売上が大きく、ベビー用品だけは日本製品という価値観が中国市場にはしっかり根付いている証拠だ。他にもマスクやスキンケア化粧品、腕時計などが海外製品で人気である。

 

今年のW11は10月21日から始まっている。毎年W11は11月11日だけ行われるイベントでは無く、当日から逆算して約3週間前から行われる。今年のW11はもう始まっているのだ。

速報をお伝えすると、こちらも記事で何度も紹介しているライブコマースで、初日(10/21)から多くのKOLが始動しているが、ある人気KOLは開始10分で去年の当日の売上金額を達成してしまった。

また今年は今までのW11の中で、最もライブコマースが行われているようだ。まだW11(11/11)までは日にちがあるがこのような状況なのだ。今年のW11は中国市場が世界NO.1の市場だと証明する日になるかも知れない。

 

中国市場への進出を検討している日本メーカー様へのアドバイス

先程も書いたが、今年のW11はもう始まっている。中国市場への進出を検討している日本メーカー様で、今からW11を狙って自社商品を販売展開したいと思うなら、来年のW11を目指して、今すぐ動き出した方が良いだろう。それには大きな理由がある。

まず中国市場に商品が知られていなければ、W11はおろか大型セールでも売れることが無い。それならプロモーションだけを短期間で、大々的にやればと良いと思うかも知れないが、あらゆる情報を総合的に分析する口コミ文化の中国市場で、付け焼き刃のような施策が通用することは無い。

ならばどうすれば良いか。そこで時間を掛けた、商品の段階的な育成活動が必要になってくる。

まず商品を輸出する時点で、様々な申請が必要なる。また中国の大手ECモールにも簡単には商品掲載はできない。それにただ商品を掲載する商品の見せ方や価格管理、商品管理、リスク管理なども必要になってくる。

それと連動してプロモーションも商品を販売する時期や販売後の状況を見て、適切な内容や方法で段階的に発信しなければいけない。また中国EC市場ではW11以外にも6.18やW12など大型セールは多数存在する。それらの大型セールで実績を作るのも中国市場へのアピールには重要な要素になる。

これらの戦略を事前に立て、綿密な行動計画日程を作り、実行していかなければ、W11で成果を上げることは難しい。そのため逆算していくと何年の前から仕込んでいく必要がある。

上記のような流れを見ただけで、中国市場での販売展開を面倒に感じたり、不安に思ったりするかも知れない。確かに日本メーカー様の社内だけでやろうとしたら難しいだろう。それならば中国市場に詳しい関係者や会社に相談することをお薦めする。まずは相談してみてはどうだろうか。

 

ポリスターができること

ポリスターは取引している日本メーカー様にW11のサポートを毎年行っている。W11はポリスターとしても重要なイベントの1つだ。W11を一つの目標に、日本メーカー様の考えや思いを汲み取りながら、商品デザイン、価格設定など、中国市場での商品の見せ方の検討から始まり、戦略立案、販路開拓、商品管理、リスク管理、プロモーション、ブランディングなど、様々なサポートをしている。

W11で売上を上げることも大事だが、最終目標は中国市場での販売展開の成功。そのために最大限のサポートを日々行っているのだ。

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